シドニー〜ホバート　ヨットレース出発風景　厳選３０枚

暮れの１２月２６日、恒例のシドニー〜ホバート間のヨットレースが行われました。第１回が１９４５年。その年、日本は第２次世界大戦の戦場になったうえ、敗戦の苦痛にもだえていたことを思えば、この国は確かに豊かな国です。今年で６３回目を迎えました。今年は、メキシコ艇も初参加して、総勢８２艇がホバートまでの６２８マイルで争いました。上空には、飛行機が文字を書き、伴走の船多数が、シドニー湾の出口サウスヘッドから、更に外洋にまでぞろぞろ付いていく光景は、日本の漁船の出港を思い浮かべます。

今年最大のヨットは、画像の中にも出てきますが、水色の帆のスカンデイア号で、３０メートル。最小は、１１．１２メートルのストーミー・ペトゥレルという船です。因みに、これまで最大は、アメリカ艇の４０メートル。何でも大きければいいというものではありません。

これまでの６２８マイルの記録は２００５年にワイルド・オーツ１１世号が出した１日１８時間４０分１０秒です。２００５年、２００６年とこのヨットが連続優勝しています。今回も優勝候補のワイルド・オーツ１１世号が１日２１時間で、３年連続の優勝を飾りました。これは大記録だと思います。

これまで悪天候による事故もあり、死者も出ています。サバイバルの試練です。今回も、指先を切断する事故を負った人がでました。来年は、スタート時オフィシャル・シップに乗ります。厳選３０枚でお楽しみ頂ければ、幸いです。

(2007.12.30　シドニー・ボーイ記)